地下洞/アンドリュー・ガーブ
- 作者: アンドリュウ・ガーヴ,宇野輝雄
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1985/03
- メディア: 新書
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
それまでのプロットを全て無効にしてしまう(厳密には微弱だが伏線はあるにしても)驚愕のラストは、伏線の美学を重要視する推理小説に対する強力なアンチテーゼだが、読者の胸をよぎるのは「唐突すぎんだよ、こらあ」ではなく「ぶっ飛びすぎだよ、このラスト」という驚嘆のみ。
反則も突き抜けると不快なものから爽快なものに転ずるという好例だろう。プロレスみたいな発想だと思う。